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日本の近代文学と中国の新文学
——比較考察の一側面

書誌情報

  • 東山拓志 著
  • 日本の近代文学と中国の新文学との歩みを文体、文芸思潮および小説・詩歌・戯曲など様々な面にわたって比較考察する。とくに中国の新文学が日本の近代文学にどのような影響を受けたかを検証することが特色のひとつ。
  • 3,600円+税
発行日
2008年9月21日
頁数
256頁
判型
A5判
仕様
並製(ソフトカバー)
定価
3,600円 + 税
ISBN
978-4-9902396-6-4
 

詳細目次

はじめに

第1章 近代文学の成立と新文学の勃興

1. 文学の近代化に向けて

2. 「小説神髄」と「浮雲」

3. 中国の文学革命

4. 新文学最初の小説「狂人日記」

5. 人間本位の文学と「載道」

6. 二葉亭四迷と魯迅

7. 文学研究会と創造社

第2章 言文一致体と白話文

1. 日本の言文一致運動

2. 言文一致体小説

3. 中国の白話文運動

4. 白話文学の長い歴史

5. 「欧化白話」の登場

6. 明治翻訳語の中国への移入

7. 「欧化白話」の定着

8. 日本の共通語

9. 中国の共通語

10. 両国の言文一致運動の比較

第3章 翻訳小説と政治小説

1. 文学近代化に助走の役割

2. 明治10年代に翻訳小説

3. 中国の翻訳小説

4. 政治小説の登場

5. 清末の政治小説と社会問題小説

第4章 清末の小説――新文学への助走

1. 南部作家の諷刺小説

2. 呉語文学の傑作「海上花列伝」

3. 譴責小説の先陣「官場現形記」

4. 「怪現状」と「九命奇冤」

5. 描写に長ずる「老残遊記」

6. 曾樸のベストセラー「孽海花」

7. 清末の小説に対する評価

第5章 浪漫主義と自然主義

1. 19世紀の文芸思潮

2. 西洋文芸思潮の移入

3. 写実主義と浪漫主義の併存(日本)

4. 人生派と芸術至上派の両立(中国)

5. 日本で文壇を風靡した自然主義

6. 中国の自然主義文学

7. 日本近代文学への関心

第6章 新文学初期の小説

1. 魯迅の作品とその評価

2. 文学研究会の小説家

3. 郭沫若と張資平

4. 郁達夫の小説

5. 最初の長篇小説

6. 茅盾の小説

7. 老舎と巴金

8. 丁玲と沈従文

第7章 プロレタリア文学

1. プロレタリア文学の勃興で接点

2. 世界の革命文学運動

3. 日本のプロレタリア文学運動(1)

4. 日本のプロレタリア文学運動(2)

5. 既成文壇の階級文芸への反応(日本)

6. 既成文壇の階級文芸への反応(中国)

7. 中国の革命文学の序幕

8. 革命文学の本家

9. 革命文学の論戦

10. 創造社の革命文学と郁達夫

11. 日本から左翼文学理論を移入

12. ソ連文学の翻訳紹介

13. 革命文学の作品

14. 魯迅と創造社

15. 中国左翼作家連盟

16. 自由人・第三種人論争

17. 幽黙・閑適派とプロレタリア文学

18. 左翼作家の転向

19.「革命」をめぐる日本と中国の違い

20. 日本の芸術大衆化論争

21. 中国の文芸大衆化論争

22. 文芸大衆化と言文一致問題

23. 両国のいわゆる大衆文学

第8章 新感覚派

1. 日本の新感覚派の誕生

2. 新感覚派の中国への移入

3. モダニズムの本拠『現代』

4. 中国新感覚派の貴公子穆時英

5. 両国の新感覚派の比較

第9章 近代詩と新詩

1. 『新体詩抄』と『於母影』

2. 北村透谷の詩

3. 『海潮音』と『若菜集』

4. 蒲原有明の象徴詩と薄田泣菫の絶句

5. 梁啓超の「詩界革命」

6. 新詩最初の詩集『嘗試集』

7. 郭沫若の詩

8. 小詩という自由詩

9. 新月派と新しい格律詩

10. 中国の象徴派詩人(前期)

11. 中国の象徴派詩人(後期)

12. 日本の近代詩と中国の新詩

13. 新詩に対する評価

14. 短歌・俳句と漢詩

15. イマジズムの影響

第10章 新劇と話劇

1. 日本の新劇運動

2. 東京で始まった中国の話劇運動

3. イプセン劇に範を仰ぐ第2期の話劇運動

4. 新劇の基礎を固めた築地小劇場

5. 最初2期における新劇と話劇の比較

6. 日本のプロレタリア演劇

7. 日本の左翼劇作家

8. 中国にも左翼演劇の波

9. 中国の近代演劇に画期的な作品「雷雨」

おわりに

[補説]

Ⅰ 文学の近代化と国語国字問題

1. 日本語廃止論と漢字廃止論
2. 中国の音標文字運動
3. 生き残る漢字

Ⅱ 儒教的倫理観への対応

1. 儒教を温存した日本の近代文学
2. 儒教を否定した中国の新文学

あとがき

 
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